「TOEICの点数を上げたい」、「英語を話せるになりたい」といった理由で英語の勉強を始めるときに、3か月~6か月ほどの短期集中コースをやってみようかなと思っている方もたくさんいらっしゃると思います。私もそうでした。3~4年前になりますが、実際にENGLISH COMPANYで3か月コースを受講しました。
詳細な説明は公式サイトなどをご覧いただくとして、今回は私自身の受講のきっかけや、受講中に実施したこと、受講してみて変わったことなどの体験談を書いていこうと思います。
3~4年間の情報ですので、現在は内容が変わっている可能性があることはご了承ください。
受講のきっかけ
私はSEとして働いていまして、AmazonやMicrosoftが主催する海外の技術イベントに参加して多くのエンジニアと交流したいという思っていました。しかし、今のままでは話しかける勇気も出ずにただ発表を聞くだけで終わってしまうことは目に見えていました。そこで、「英語を話す自信をつけたい」を目的に本格的に英語の勉強を始めることにしました。とはいっても、どのように英語の勉強を行えばいいのかわからなかったため、プロの指導の下英語を勉強することを決めました。
ENGLISH COMPANY以外にも、RIZAP ENGLISH、TORAIZなど多くの短期集中型のスクールがあります。下調べはしたもののいまいち違いは分からず、かといってすべての初回体験レッスンを受けるのも面倒だなと感じていました。そこで最終的には場所で決めました。当時はテレワーク前でしたから、自宅と勤務先の中間にスクールがあり通いやすいENGLISH COMPANYを選びました。
基本情報
期間 | 3か月 |
料金 | 約50万円 |
登校日 | 水曜、土曜 |
授業時間 | 90分 |
講師 | 2人(メイン、サブ) |
授業内容
一部記憶があいまいな部分もありますが、おおよその流れはつかめるのではないかと思います。
宿題の確認
授業の初めは宿題の確認を行います。宿題については後程説明いたします。内容としては、単語テスト(10問)とシャドーイングになります。宿題では100単語を覚えますので、しっかり覚えられているかのチェックをを行います。また、TOECIのPart3やPart4を使ってのシャドーイングも宿題になります。実際に講師の方の前でシャドーイングを行い確認していただきます。
宿題の確認でおおよそ10~20分程度といったところでしょうか。
リスニング・チャンクリーディング・シャドーイング
続いて授業のメインになります。ここではTOEICリスニングのpart3、part4を題材にしたリスニング、チャンクリーディング、シャドーイングを行います。
リスニングパートでは、30秒ほどの英文を聞いてその内容を講師に伝えます。聞き取れない箇所があればもう一度聞いて内容を伝えます。これをある程度内容が把握できるまで繰り返します。どうしてもわからない箇所があれば実際に英文を見て意味を理解します。なるべく日本語訳を見ずに内容を理解することを意識して実施していました。
続いてはチャンクリーディングになります。チャンクリーディングとは1文を数語(チャンク)に分解して、そのチャンクごとにリーディングを行う手法であり、第二言語習得研究に基づく学習方法です。
チャンクリーディングではチャンクを読む際に、頭の中で日本語に訳すのではなく、意味をイメージするようにと繰り返し指摘されました。例えば以下の例文で考えると、文章を読みながら実際に自分が近所の映画館に行っている様子を想像するといった感じです。
I went to the movies yesterday.
ここまででだいたい60~70分程度かかります。
チャンクリーディングについて詳細に知りたい場合は以下の記事がとても参考になります。
ディクテーション
続いてはディクテーションです。ここでは、TOEICリスニングのpart2を題材にディクテーションを行います。書きとれない箇所はたいていの場合、音声変化が起こっていて別の単語に聞こえていました。ディクテーション後は音声変化を意識して自分でも音読を行います。
ディクテーションパートが終了すると授業も70~80分経過しています。
スピーキング
スピーキングと書きましたが、残った時間は人それぞれだとは思います。私の場合は英語を話したいということをあらかじめ伝えていたこともあり、スピーキングのトレーニングもやらせていただきました。ある単語(apple、carなど)から1つテーマを選んでその意味を相手にわかるように説明するというものです。appleであれば「果物で」、「赤くて」、、、のような感じです。説明する側と答える側を講師と私で交互に行いました。ちょっとしたミニゲーム感覚で非常に楽しい内容でした。
宿題
週2回の授業以外にも毎日英語の勉強を行います。私が行っていた内容は以下の通りです。
- TOEICリスニング(part3 or 4)のリーディング5回、シャドーイング20回
- 単語100語暗記
- TOEICライティングpart1を20問
- 日記
TOEICリスニング(part3 or 4)のリーディング5回、シャドーイング20回
授業で行った内容を家でも毎日実施します。英文の長さによりますが大体20分ほどかかります。ただし、1日で20回シャドーイングを行えばいいので、朝10回、夜10回でも大丈夫です。
単語100語暗記
単語100語は非常に大変そうに見えますが、紙に100回書いて覚えるようなものではありません。英単語を見た瞬間にその意味を口に出して言うを繰り返します。これを100単語すべて言えるまで繰り返します。時間的には10分~20分くらいで、私は会社の昼休みに行っていました。
TOEICライティングpart1を20問
1000問収録された教材をいただきましたので、この問題集を毎日20問こなします。
日記
日記については途中から始めました。毎日テーマはなんでもいいのでとにかく英文を作る練習を行います。日記は講師に添削していただけます。添削は1人で勉強しているだけではなかなかできないのですごくいい機会でした。
結果・感想
定量的な結果としてTOEICの点数が800点から930点に上がりました。TOEICの点数を上げること自体が目的ではありませんでしたが、それでもうれしい結果です。TOEICを教材にした非常に濃いカリキュラムですので結果もそれなりについてくると思います。
では本来の目的であった英語を話す自信がついたかというと、そこまではいきませんでした。そもそも内容的に話すことに焦点はあてていないので当然ではあります。後にレアジョブ(英会話)を始めるのですが、最初は本当に緊張しました。レアジョブの体験談もよろしければご覧ください。
では、ENGLISH COMPANYを受講して失敗だったかというと、そんなことはありません。私がこの3か月で得た一番のものは、英語学習を継続するということです。3年たった今でも、勉強内容や時間の程度の差はあれど、マイペースに継続できています。もちろん50万も払ったんだから途中でやめられないというもの一因ではありますが、英語学習が習慣化したのは一番の成果です。
短期間でTOEICの点数アップを求められている、正しい学習方法で英語学習の習慣を身に着けたい方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、ブログを書くにあたり久しぶりにENGLISH COMPANYのホームページを眺めていたのですが、私の担当講師がまだいらっしゃって非常に懐かしくなりました。
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