今回はポケモンの状態変化をもとに英語を学んでいきたいと思います。
状態変化としては「こんらん」、「ひるみ」等が挙げられます。状態異常と同じようにこれらの変化状態になってしまうと、不利なポケモンバトルを強いられます。状態変化は結構種類が多いので代表的なものをいくつかピックアップして紹介します。
状態変化
「こんらん」、「ひるみ」、「バインド」、「メロメロ」、「のろい」、「アンコール」、「いちゃもん」についてみてきます。
こんらん
Confusion
ポケモンでは混乱状態になると1/3の確率で自分を攻撃してしまいます。Confusionは日常生活でも同じうように、混乱している状態を表すときに使われます。個人的には今回紹介する表現の中では一番なじみのある表現です。
I have a lot on my plate and I don't know where to start. I'm so confused right now. やること多すぎて、何から手を付けたらいいかわからないな。今めっちゃ混乱してる。
ひるみ
Flinching
ひるむ、たじろぐを意味します。私はポケモンのゲームを英語でプレーしたときにはじめてこの単語に出会いました。個人的にはひるむという言葉を普段あまり使わないこともあり、実際の使われ方がイメージできませんでした。そこで、flinchという単語がどのように使用されているのかを調べてみると次のような文脈で使われていました。
- ボクシング初心者が相手のパンチが迫ってくるときにflinchしてしまう
- 誰かが後ろで手を挙げるとflinchしてしまう
- ホラー映画などを見ていてflinchする
またCambridge Dictionaryで意味を調べると以下のように説明されていました。
to make a sudden, small movement because of pain or fear
Cambridge Dictionary
ひるむ、たじろぐと聞くと結構重い感じがするのですが、比較的軽い感じで日常的に使えるようです。
He never flinches no matter what happens. 彼は何が起きようが決してひるまない。 I love watching how you flinch while playing horror games ホラゲーしているときに君がピクってする反応を見るのが好き。
バインド
Bound
boundと聞くと、「必ず~する」という「be bound to」や、「~行(電車など)」を意味する「be bound for」という表現を学生の頃に習いました。これら以外にも、今回の例のようにロープやコードなどで縛られている状態を意味します。
またbindはboundの過去形でもありますし、bindという単語自体にも「~を縛る」という意味があります。
The dead body was found bound with ropes in the woods. 森の中でロープで縛られた死体が発見された。
メロメロ
Infatuation
今回の中で一番聞きなれない単語です。私は当然初めて聞きました。これはさっそくCambridge Dictionaryの出番です。
strong but not usually lasting feelings of love or attraction
Cambridge Dictionary
定義では通常長続きしない恋、恋愛感情とあります。ポケモンでのメロメロ状態も長続きせず数ターンで効果が切れてくれるといいですね。
普段の会話でメロメロと表現したいときは「be madly in love with」のような表現が使われるようです。
Tom can't concentrate on his work because he is madly in love with Kate. トムはケイトにメロメロで仕事が手につかない。
のろい
Curse
超常現象系、ファンタジー系の海外ドラマや映画が好きなのもあり、呪いという単語はよく耳にします。ポケモンでも同じくcurseという単語が使われています。また呪う以外にも、怒りの感情に任せて攻撃的な失礼な言葉を使うという意味もあります。
He was cursing the opponent after he lost the game. 試合に負けたと彼は相手に暴言を吐いた。
アンコール
Encore
日本でもコンサートでアンコールはそのまま使われていますね。もともとはフランス語由来の英語だそうです。ポケモンでは、アンコールを受けた相手は3ターンの間直前に使用した技を使わないといけなくなります。
The audience shouted for an encore. 観客はアンコールと叫んだ。
いちゃもん
ポケモンではいちゃもんを使用すると、相手は同じ技を連続で使用できなくなります。
Torment
tormentは苦痛や苦悩(肉体的、精神的)、苦しめるという意味の単語です。いちゃもんはあれこれ文句をつけたり、難癖をつけることですが、日本語と比べるとすごく残忍な単語が使われています。
ではいちゃもんは英語でどのように表現するのでしょうか。調べてみると、いちゃもんや言いがかり、難癖をつけるを英語では「pick a fight」と表現できるようです。喧嘩を吹っ掛ける、喧嘩を売るという意味でも使われます。喧嘩(fight)を選ぶ(pick)と考えると覚えやすいと思います。
He is tormented by having a nightmare every day. 彼は毎日悪夢を見て苦しんでいる。 Waiting for the results of university entrance exams was a torment. 大学受験の結果を待っている時間は苦痛だった。 He was trying to pick a fight with the staff over a trivial matter. 彼はちょっとしたことで店員に難癖をつけようとしていた。
最後に
状態異常に比べると、比較的難しめの英語が多かった気がします。日本語と意味が少し離れている表現もあり面白いですね。
本記事作成時にちょうど、ポケモンワールドチャンピオンシップが横浜みなとみらいで開催中でした。私も午前中に少しだけダブルバトルの試合をYouTueで観ていました。海外勢同士のバトルが英語バージョンで行われていましたが、ポケモン名や技名、特性など見慣れない固有名詞のオンパレードで英語だけみて理解するのは難しいかったです。試合内容自体はポケモンのことを知っていればなんとなくこの技を使っているんだなとかこの特性が発動したんだなと雰囲気で分かりますが、英語だけ見ても分かるようになりたいなと改めて思いました。
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